日本のロックバンド「ストレイテナー」の10枚目のアルバム、2018年の作品である
「Future Soundtrack」について個人的にアレコレ語ってみたいと思います。
ストレイテナーってどんなバンド?
英語というか造語で書くと「STRAIGHTENER」
「straight」、日本語の意味は「真っ直ぐ」。それをいじって「STRAIGHTENER」だと思います、多分。意味として「真っ直ぐにする人」らしいです。
結成は1998年、最初はボーカル・ギターのホリエアツシ氏とドラムのナカヤマシンペイ氏の二人だけのバンドでした。
粗削りで走りまくり飛ばしまくりなロックバンドでした。
物凄く省略しますがバンドメンバーが増えていき、現在では4人組になっています。新たにメンバーになったベースとギターの人も著名ですが省略します。
曲調もロックですが昔ほど走ったりした楽曲は少なくなり、ミドルテンポな物が最近は主になります。ちょっと寂しい。またメロディラインが秀逸で、ちょっと他とは違うな?というのを感じます。
実際にライブを見て思うのは、物凄く演奏が上手いです。そして持ち込む機材、ギターやベースの数が大量だなと思います。いわゆるライブで生きるバンドだと個人的には思っています。ライブの方が音源より良いと思うことがあるぐらい。
Future Soundtrack
アルバムタイトル通り、「Future」な感じだと思います。
全編通してミドルテンポ、ロックにあまり親しみのない人も非常に聞きやすいと思います。
これだけだとあまりにも曖昧ですが、ロックという音楽が世界的に死滅しつつある中でも音の流行というか、ロックなのにポップ、ロックなのに聞きやすい、そんな感じです。
昔みたいにガンガン来てくれ!!と思われるかもしれませんが、常に音楽とは変化していく物だと思っていますので、全然ありだと思います。
「The Future Is Now」
でも何というか、ホリエ氏の別プロジェクトの「ent」っぽいというか、それっぽい成分が多く含まれていると思います。
「タイムリープ」
そして、今作には「秦 基博」氏とのコラボレーション曲も収録されています。
「灯り」
物凄くホリエ氏の声と合う、ちょっと合いすぎて違和感を感じました。
何というか「yes,sir」と叫びたい感情をキレイに洗い流される、とても美しいメロディでありながら音の芯がしっかりストレイテナーなところがとてもいい。
両者の良いところを活かしきった、良曲だと思います。
収録曲
- Future Dance
- タイムリープ
- After Season
- Boy Friend
- 灯り(秦 基博)
- もうすぐ君の名前を呼ぶ
- The Future Is Now
- Superman Song
- Last Stargazer
- 月に読む手紙
- Our Land
総評
前作「COLD DISC」ぐらいから、よりポップさの中に「ストレイテナー」成分を加えてロックなのかポップなのかダンストラックなのか、判断しかねる変化をしていたように感じていました。
しかし、今作「Future Soundtrack」で明確にガツンと一気に昇華したのを聞き取ることが出来ました。
個人的にはロックロックこんにちはしていて欲しいというのもありますが、それよりも「ストレイテナー」らしさを失わずにいて欲しいという思いの方が大きく、その思いに見事に答えてくれている作品だと思います。
誰でも聞きやすく、それでいて知っている人にはストレイテナーらしい、その2つを満たした「Future Soundtrack」をまだ聞いたことがないのなら、一度聞いてみる事をおすすめします。
コメント
最近は有名なアーティストの曲をカバーしてユーチューブにアップしてますが、ああいう類の売名行為はやめたほうがいいとおもう。
知ってもらうのは大切だと思うので、個人的には何とも言えません。
ライブやフェスがもっと出来たらいいんですけどね