今回はアメリカのトランス系トラックメーカー、DJである「Sean Tyas」の2016年のアルバム
「Degeneration」について個人的にアレコレ語ってみたいと思います。
Sean Tyasって誰?
ずっとショーン・タイアスと思ってたんですが、シーン・ティアスのようです。
アメリカ人のトランスDJかつトラックメイカー、世界でもトップクラスで勿論アメリカでもトップクラスの人です。
トランスと聞いたら知らない人はキラキラしてて何かパリピという言葉を多用する人向け、というイメージを持つ人も多いと思います。しかし、もう面倒くさいからトランスぐらいの感じでまとめているところもあるかもしれない。
シーン・ティアスの作風はというと疾走感あるリズム、どこか哀愁漂わせるメロディー、それでいて力強く分厚いシンセ、たまに狂ったようにアシッド感満載、そんな感じだと思います。
分かりやすくいうと攻撃的で突き抜ける曲が多めかな、というところでしょうか。個人的にはドツボにはまる好きなアーティストです。
Degeneration
お気に入りのアーティストであるシーン・ティアスのアルバムだって?一体どんなものになっているんだ?期待を胸に聞いたところ予想外な展開が待っていました。
これまでの作風に加え、Drum & Bass(ドラムンベース)的な変拍子の曲など今までない楽曲が多数収録されていました。一作品として通して聞くと非常に出来の良いアルバムなのですが、いつも通りのトランスを期待していた人にとっては期待外れかもしれない。
個人的には無茶苦茶カッコいい、ちょっと家宝にしようかなと思えるぐらいの出来なのですが、シングル的な勢いの楽曲が少な目なのはそうかもしれません。
こういったいつものやつ!ってのは無茶苦茶カッコいいですね。
いつもと違う、新天地な感じは個人的には好感触なのですが、そうでない人も多めな感じ。
「Degeneration」全体を通して、いつもよりアシッド成分多めにしておきました、という印象です。
ちょっと多めに配合しすぎてサイケデリックに片足、もしくは両足を突っ込んでるような気がします。
でも全体を通していつもより攻撃的で、やっぱり個人的には家宝にしたいレベルです。2枚組になっておりREMIXも楽しめる、非常に満足感のある作品でした。
収録曲
DISC – 1 THE ORIGINALS
- Vagabond
- Swarm
- Diffuse
- 9Am
- Something in the Way (With Fisher) (Original Mix)
- Rollout
- Da Doo Da Dah (Original Mix)
- Start Over (Featuring Cindy Zanotta)
- Hive [A]
- Reach Out
- Ambush
- Way Down in Mexico
- Kontrast
- Full Stop
DISC – 2 THE REMIXES
- Vagabond (Future Disciple Remix)
- 9Am (Dualitic Remix)
- Unleash (Alex Di Stefano Remix)
- Reach Out (Giuseppe Ottaviani Remix Edit)
- Swarm (Eshericks Remix)
- Ambush (Reaky Remix)
- Hive (Eddie Bitar Remix)
- Da Doo Da Dah (John Askew Remix)
- Now You See (Darren Porter Remix)
- Way Down in Mexico (Harmonic Rush Remix)
- Diffuse (Des McMahon Remix)
- Kontrast (Roger Wilco Remix)
総評
シーン・ティアスの世界観、そして新たなというかたまにある一面がこれでもかと詰まった「Degeneration」でした。あまりボーカル入りの楽曲はありませんが、とにかく知らないカッコいい音楽が聞きたいんだ、という人がいたら是非聞いて欲しいと力説したいと思います。
コメント