今さらこれか、これを言うのかと思われそうな1枚を語ってみたいと思います。
「Underworld」の「Beaucoup Fish」、1999年の作品になります。
今、「Underworld」を知っている人はオシャレ感漂う、ハウスのようなロックのような感じのグループ、というイメージだと思います(個人的にはそんなイメージ)。
知ってる曲も映画「トレインスポッティング」で使用された「Born Slippy」ぐらい、という人もいるのではないかと。
ですが、この「Beaucoup Fish」までは俺みたいな爆音だの爆発だのというのが好みの人間も納得する、バッキバキの音でした。「Beaucoup Fish」の後にダレン・エマーソンというメンバーが脱退し、音の方向性も今の感じになったように思います。
というより、ダレン・エマーソンがバッキバキの音だっただけ、というようにも取れますが、ライブ盤の「Everything Everything」というのがあるのでそちらを聞けば分かりますが、非常にアグレッシブです。
この「Everything Everything」と「Beaucoup Fish」を合わせて今現在とは違う、この時の「Underworld」と個人的には思っています。
Beaucoup Fish
じゃあ、「Beaucoup Fish」は全編通してバッキバキなのか、と言われると違います。テクノありエレクトロニカあり、そこにロックが混ざったような楽曲で構成されていますが、曲調が遅い・緩やかな曲であっても、キックの音がある場合はそこに芯がある、と俺の耳には聞こえます。
たぶんこれがダレン・エマーソン成分なんだろうなと思います。「Beaucoup Fish」以降の曲はあまり聞きたいとは思わなくなってしまいました。個人的にですが、このキックなどのドラム関連の音が大好きなんだなと、今さら思います。
個人的にこの「Beaucoup Fish」で一番好きな曲は「Moaner」です。
刻まれるキックに、増えていく攻撃的なシンセ、そこにさらに重ねられていくボーカル。歌いきったら一気に締めに行くという、力技な展開が非常に面白い。
「Underworld」が名を知らしめた名盤だと思うので、気が向いたら聞いてみるのをオススメします。
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