2018年の終わりに、ついに「RHA」からBluetooth対応の完全ワイヤレスイヤホンが登場しました。
「RHA TrueConnect」です。
「RHA」のBluetoothイヤホン「MA750 Wireless」「MA650 Wireless」の出来には非常に感動しました。なので「RHA TrueConnect」もどうなのか、実際に自分の耳で確認する事は絶対に必要だと思います。
と言う訳で今回は「RHA TrueConnect」について、個人的にアレコレ語ってみたいと思います。
対応している音声コーデック
「SBC」だけなのか、そうでないのかを問い合わせたところ、「SBC」と「AAC」に対応しているそうです。
iPhoneやiPadなどに接続した場合は「AAC」での接続になるので、使用している方には朗報だと思います。
RHA TrueConnectの機能・特徴
箇条書きで書き出してみると
- 高速充電機能を備えた本体5時間+ケース20時間のバッテリーライフ
- IPX5等級の防水性能
- 快適で安定した装着性。アクティブユースに最適
- 通話品質を最大化するステム設計
- ワンタッチでデバイスとボイスアシスタントをコントロール
- 4回分の満充電を可能にする高い耐久性のチャージングケース
- 3年保証
しかし、写真を見て思う人がいると思いますが「AirPods」みたいです。
「AirPods」は通称「うどん」とか呼ばれていたので、「RHA TrueConnect」は「黒うどん」とか呼ばれる日が来るかもしれません。大きな違いは「AirPods」はオープン型で「RHA TrueConnect」はカナル型です。
ケースがカッコいい
本体だけでも5時間持つバッテリーは重要だと思います。ケースも含めると25時間、下手すると1週間充電しない、という事があるかもしれません。
ケースはマットな感じと金属で構成されています。
でも、カッコイイ感じの写真ばっかりで知りたい事が知れない!と思われそうなので違う物をあげてみます。
全開でここまでです。
マグネットでイヤホンが固定されるので、ポロッとケースから外れるという事はないと思います。逆に固くて取れないと感じないために、ちゃんと指の腹でつまんで取り出すのをおすすめします。
ちょっと使用感があって申し訳ないのですが、イヤホン収納時です。
このイヤーピースは付属の物なので、ケースには余裕があります。他のイヤーピースに変えてもケース内に収納出来るんじゃないでしょうか。
イヤホンの装着感が非常に良い
耳を綺麗にふさぐように収まります。
ここまでの運動をする事は未来永劫ないと思いますが、多少の運動では外れたりしないと思います。過信は禁物ですけど。
そして、イヤホン本体がコンパクトです。耳から飛び出してるように感じる事はないんじゃないでしょうか。
パッと出せたイヤホンが「Soundpeats Q35 PRO」だったので並べてみましたが、全高は低いです。あの人フランケンみたいね、という事にはなりません。
15分で50%のバッテリーを高速充電出来る
これ便利だと思います。誰しも充電するのを忘れる事があるでしょう。
ちなみにケース本体は1時間40分ぐらい充電するのにかかるので、いくら長持ちしても定期的に充電した方がいいかもしれません。
傑出した接続性
TrueConnectのシグネチャーステムデザイン、Bluetoothバージョン5.0の優れた伝送機能はイヤホンとデバイスの接続性を最大限向上させています。途切れのないサウンド再生と明瞭な通話性能を実現します。
「RHA」はそう語っています。
実際に自分で使ってみて、接続が切れるという事がないのですごいなと思っているのですが、こればっかりは環境によって変わると思いますので何とも言えません。
自分は街中や電車、家電量販店を装着して行ってみましたが、そこまで接続が切れて使い物にならないという事はありませんでした。
カラーバリエーション
カーボンブラック、クラウドホワイト、ネイビーブルーの3種類になりました。
カーボンブラック
クラウドホワイト
ネイビーブルー
好みに合わせてカラーを選ぶことが出来ます。
操作方法
イヤホンの右と左にボタンがあり、それぞれ操作に違いがあるので分かりやすくまとめたいと思います。
イヤホン右 | イヤホン左 | |
1回押す | 再生/停止 | 再生/停止 |
2回押す | 音量を上げる | 早送り |
3回押す | 音量を下げる | 巻戻し |
1.5秒間押し続ける | ボイスアシスタントを起動する | ボイスアシスタントを起動する |
5秒間押し続ける | Bluetoothペアリングする | – |
右側で音量設定、左側で曲送り、というように覚えると分かりやすいです。
自分の接続機器はiPhoneなので1.5秒間押すと「Siri」が起動します。
しかし、押し続ける操作でペアリング設定もあるので、ボイスアシスタントを起動する時は左側で行えば誤操作はなくなるんじゃないかと思います。
音質
低音が来ます、グッと。
しまりすぎず広がり過ぎないドッシリとした低音域がすごい。左右対称型の「MA650 Wireless」「MA750 Wireless」ほどではありませんがボーカルなどの中音域も鮮明で広がりを感じます。
高音域に関しては少し弱いと感じる人がいるかもしれません。ハイハットやシンバルなどはもっとこう広がってるんだ!というところなどが、個人的には物足りないと思いました。ひょっとしたら好みの問題かもしれませんが。
全体的な音質としては完全ワイヤレスでありながらもこれぐらいの音だと、一般的には十二分に満足するんじゃないかと思います。
しかし、個人的には微妙に音を削られているかな、とも思います。
あまりに特殊だと思いますが、限りなく分厚くされたTB-303系のシンセサウンドが細いな、と感じました。普通の楽曲には使われてないような音源だと思いますが、当社比3割減な感じです。
でも、ここまでは付属しているシリコンイヤーピースでの音です。随分と変える事によって音が変わりそうなので期待が大きいです。
イヤーピースを交換
イヤーピースを交換すれば音質を変える事が出来る事もあります。より自分の耳の形にあった物を選択する事が重要だと思っています。
各イヤーピースについてはこちらをご覧ください。
Comply | 付属でついています。そして音質は激変します。ていうか最初からこれでいいと思えるぐらいのフィット感。音質は2段階ぐらい上がって聞こえますし、低音は締まりが出て中音も分厚くなりました。 | 付属品なので勿論ケースに収納可能です。 |
JVC Spiral Dot | 高音域の繊細さが良くなりました。全体としてよりスッキリと感じます。 | ケース収納可能 |
JVC Spiral Dot ++ | Sprilal dotの音の傾向を引き継ぎつつ、さらに低音域が太くなり力強い切れ味のある音に。 | ケース収納可能 |
final Eタイプ | 低音域が丸みを増し、中音域の不足分を補うように聞こえます。全体的に音の伸びも良くなったようにも感じます。 | ケース収納可能 |
Spinfit CP100 | 密閉度が増す事により音漏れが減ったせいか音質は全体的に向上しました。 | ケース収納はギリギリ無理かも |
SOLID BASS スペア | 重低音愛好会向け。よりググッと迫力のある低音が楽しめます。 | ケース収納可能 |
SONY ハイブリッドイヤーピース | 全体的に音質向上。着用した時の快適さが完全ワイヤレスだとより良く感じます。 | ケース収納可能 |
SONY トリプルコンフォート | 今回から初めての導入。これは凄い、音の厚みが物凄く向上しました。でもイヤーピースが分厚いのでSサイズかMサイズか悩むかも。 | ケース収納可能 |
AZLA SednaEarfit | 低音域がさらに増し、非常にブォンブォンします。 | ケース収納は不可能 |
どのイヤーピースが一番いいのか?
どうやら自分は付属している標準のイヤホンが全然耳にあっていないようでした。
大切なのは自分の耳にあったイヤーピースを選ぶ事、さらに完全ワイヤレスイヤホンではイヤーピースも含めてしっかりと固定して装着出来る物を選ぶ必要があります。いくら音質が良くなっても不安定なら意味がありません。
耳の形は個人差があるのでこれだ、というのは言い切れませんが、それでもあえておすすめするのなら
- 黙って付属の「Comply」
- 総合的に見て「final Eタイプ」
- (2019/3/21追記) 音の切れ味と低音域を加えるなら「Spiral Dot++」
- (個人的な)装着感重視で「SONY ハイブリッドイヤーピース」
でしょうか。
「RHA TrueConnect」の本体が耳と触れている事で装着時の安定性が増すので、全高のあるイヤーピースは使いにくいと思いました。
まとめ
完全ワイヤレスイヤホンが欲しい、スタイリッシュなアイテムが好きだというのなら「RHA TrueConnect」しか選択肢がないでしょう。製品としてのデザインの完成度、これが半端ないと思います。
音質も完全ワイヤレスでありながら「RHA」として相応しいレベルにあり、さらにはいつもの「3年保証」が付いています。何より完全ワイヤレスって楽ですよね、Bluetoothイヤホンでも楽だったのに、これを体感したらもう戻れないかもしれない。
気になる人は家電量販店などで試聴・試着をしてみるのをおすすめしたいと思います。この音質でダメだったら何だったらいいのか、個人的にはずっとこれでいいと思いました。
接続安定感 | |
装着感 | |
高音域 | |
中音域 | |
低音域 |
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